株式会社AGSコンサルティング
代表取締役会長
虷澤 力
私たちが提供するのは、単なる経理補助ではなく、経営全般に関するサービス。税務会計や事業承継のみならず、海外進出支援やM&A、IPO支援、組織活性支援など多岐にわたります

成長への〝意欲〞と真摯な気持ち。
この二つを同時に身につける!

現在、中小企業を取り巻く経営環境の不確実性は増すばかりである。深刻化する人手不足、後継者問題、個人情報保護や働き方改革など法規制の複雑化…。
そして、ITの急速な進化は、資金力のある大企業との生産性格差を広げただけでなく、異業種からの参入障壁も低いものにした。その結果、競争は激化するばかりである。こういった困難を乗り越えるため、中小企業経営者には、労働環境の整備やIT投資による生産性の向上、M&Aによる事業承継といった施策に取り組むことが強く求められている。

しかし、厳しい経営環境の中で成長していくために何よりも必要なものは、「経営者の意欲」だと、株式会社AGSコンサルティングの代表取締役会長・虷澤(かんざわ)力氏は強調する。
「これまでに何百人という経営者と話し、成長する企業、衰退する企業を見てきました。それぞれ抱えている課題も経営環境も異なり、打つべき施策も違いますが、伸びる企業に共通しているのは、経営者自身が成長するという強い〝意欲〞を持っていることです」虷澤氏は、27歳で会計事務所を開設して以来、単なる経理補助ではなく、顧客の内部に深く踏み込んで経営支援を行い続けてきた〝名うての実務家〞である。その氏が口にする「意欲」という言葉には、重みがある。

「人は強い想いがあるから深く考えるのだし、目の前のチャンスを逃さないために行動できるのです。社員を導く企業ビジョンや事業成長の道筋も、想いが背景にあればこそ、説得力が生まれます。漫然とした経営では、これから生き残るのは難しいでしょう」

ただ、想いの強さは、時に経営者の視野を狭くし、空回りすることもある。
そんなときに軌道修正してくれるパートナーも重要だと虷澤氏は続ける。
「表面的な経営理論を振りかざすのではなく、会社のことや商売のことを理解している助言者が大切です。製造業なら原料や原価、製造工程、社風など、会社独自の事情を踏まえた上で、数字をベースに語り支援してくれるのが理想です。そういうパートナーを見極めるには、会社についてどれだけ熱心に質問してくるかが基準です。ただし、支援を企業成長に結びつけられるかどうかは、経営者がどれだけ〝謙虚〞に耳を傾けられるかにもよります」

意欲とは「積極的に行おうとする心」であり、ここには意志のチカラが必要となる。つまり今、経営者が持つベきものは、〝謙虚〞な気持ちの上に立つ強烈な「意志力」なのだといえる。

取材日:2019年5月

編集協力 プレジデント社 企画編集本部